いつものように、話す人をじっと見て話を聞くことができる北っ子。10月6日、無事、前期の終業式を終えました。
終業式での話から、2つ紹介します。
「校歌」
各学校の校歌の歌詞には、春・秋といった「季節」、朝・夕方といった「時間」、「その地域、その学校にある特徴的なもの」が入っていたりします。北小学校の校歌の歌詞には「北小学校」という学校の名前も出てきます。何より、校歌は歴史を感じさせます。
以前、北っ子に「校歌」に関する話をしたことがあります。私自身、自分の出身小学校・中学校の校歌は今でも歌えること、また、東北で震災があったとき、避難所だった学校の体育館で、避難をしていた地域の人々が、その学校の校歌を歌いはじめたという話です。校歌は世代を超えて、その学校の出身者、学校に関わった人たちが、ともに歌える歌です。そして、歌声は、人々に希望を与えてくれます。
終業式では、今年はじめて、全校一緒に校歌を歌いました。朝から、教室では校歌を練習する声がありました。今年赴任してきた職員も、この日までに覚えて一緒に歌いました。みんながひとつになった瞬間です。とても気持ちのいいものでした。
「あいさつ」
毎日、北っ子のいいところをいっぱい発見しています。その中でも、私が、他の学校の先生に「北小学校の児童はすごいよ!」と、いつも自慢していること…それは「あいさつ」です。あいさつの仕方がすばらしい。
ただ、「おはようございます」ではなく、「校長先生、おはようございます」と言ってくれます。「たまき先生、さようなら」と、名前で言ってくれる子もいます。これが、当たり前にできてしまう北っ子。なんてすばらしい。
もっと言えば、一度立ち止まって、笑顔で、「校長先生!おはようございます」。そして、最後におじぎ。もう、最上級のあいさつです。
北っ子たちのあいさつは、私の心をいつも温かくしてくれます。「幸せ」と「優しさ」で、「心の健康」が保たれます。人を幸せにする「あいさつ」ってあるんですね。
終業式では、「北っ子のみんなが、あいさつをすることで“幸せ配達人”となって、もっともっと優しさいっぱいの学校にしたい」と願いを伝えました。
さすが響く子たちの集団。終業式後の下校では、「校長先生、さようなら」の北っ子たちの声がいつもより一段と多く、そして、大きく聞こえていました。
10月10日は後期始業式。「優しさいっぱい」の学校をめざす北小学校は、たくさんの「笑顔」と「あいさつ」で後期を迎えます。