校長室から

啐啄同時(そったくどうじ)

「啐啄同時」とは、鳥の雛(ひな)が卵から出ようと鳴く声と、親鳥が外から殻をつついて雛が出てくるのを助けるのが同時であるということ。またとない好機、絶好の機会のこと。また、学ぼうとする者と教え導く者(指導者)の息が合って、相通じることをいいます。禅宗で、弟子が悟りを開くまであと一歩というとき、師匠がすかさず指導して悟りを得られるようにすることをいうそうです。

「啐啄同時を大切に」と、29日、北小学校が教育事務所・教育委員会からの視察を受けたときに、「よき指導者であるためには、学ぼうとする子どもたちが求めているものを絶妙につかみ、タイミングよく指導できるように努めなさい」教えていただきました。私たち「大人」が、目の前の「子ども」に対する姿勢として、保護者のみなさまにも、ぜひお伝えしておこうと思ったしだいです。

「これでいいだろうか」と保護者のみなさんは、日々、悩みながら子育てされているのではないでしょうか。教員も、子どもたちに絶妙のタイミングで指導をし、もっている力を引き出してあげたいと、日々悩み、反省をしながら、毎日、指導にあたっています。いつ、どんな言葉がけをしたらいいのか、本当に悩みますよね。チャンスを逃してしまわないように、目を離さないようにしたいものです。子どもたちには、家庭も学校も、ともに安心して過ごせる『居場所』になってほしいと願うばかりです。

29日は多くのお客様が北小学校へいらっしゃり、授業を観察されました。みなさんには、とても落ち着いた学校だと褒めていただきました。また、北小の子どもたちは、話を聞く姿勢がとても良く、自分の言葉で意見が言えるところがすばらしいともおっしゃられました。今の北小学校が良い雰囲気であることが伝わり、子どもたちを褒めてくださるその一言一言が、とても嬉しく感じました。

北っ子たちのその日の授業の様子を、一部ですが、紹介します。すでに紹介済みの3年生の道徳の授業、5年生の「ボッチャ」に取り組んでいる様子とともに、ご覧ください。

今後も、北小学校のことをもっともっと知っていただきたいと思っております。北っ子たちのこれからの成長を、あたたかく見守ってください。