校長室から

和顔愛語

本校では、月1回、全校で集まる機会をもつことにしています。

 

6月26日、朝礼としては2回め。

全校に話をしました。

前回、5月の朝礼では、西階段にある「北小 5つのねがい」を話題にしました。

「5つの願い」は ①あいさつ ②へんじ ③はきものそろえ ④ありがとう ⑤ごちそうさま

その中でも、「はきものをそろえる」ことについて、話をしました。

 

今回は、校長室の「書」からの話です。

朝礼での話に補足をして紹介します。

校長室には、書家の「松下芝堂(しどう)」先生の作品がいくつかあります。

その中のひとつに『和顔愛語』と書かれた作品があります。

 

『和顔愛語』は「わげんあいご」と読みます。

和顔愛語は、仏教用語。「和やかな笑顔と思いやりのある話し方で人に接すること」を意味します。

「和顔」は「和やか・やさしい顔」「愛語」は「愛がこもった言葉」と考えるといいでしょうか。

菩薩が人々を導くために使う言葉としても知られています。

「顔」「語」の字がポイント。

つまり、「顔」と「語(ことば)」は、話すときに、とても大事だということになります。

 

さて、みなさんは、自分がどんな話し方をしているか、気にしているでしょうか。

「笑顔」で、「思いやりのある話し方」をしていますか?

「笑顔」で「心のこもったあいさつ」をしていますか?

 

表情と話し方で、相手はやさしさを感じます。

話し方ひとつで、相手はとてもよい気分になって、お互いに仲良くなれるんじゃないかと思います。

 

『ことば』には「ひとつの心」があり、『ことば』を遣う人の心が表れます。

「ごめんね」「ありがとう」のことば一つでも、きちんと声に出して、表情とともに気持ちを相手に伝えていくことも大切なことです。

 

『ことば』は正しく遣えば、人を勇気づけたり、励ましたりする力になります。

逆に、何げない一言で、人は傷つき、いやな気持ちになります。

人間関係を築くのも壊すのも『ことば』一つです。

この北小学校が、相手を思いやる優しい「ことば」、美しい「ことば」があふれる学校でありたいと願っています。